
-
- 当日の出場者
- 36チーム / 158名
- ソーシャルドクター部門 17チーム
- イントラプレナー部門 19チーム
-
- エントリー高専数
- 全国30校31キャンパス
第2回開催の特徴は、「ソーシャルドクター部門」と「イントラプレナー部門」の2つに分かれた点です。
また、一次選考通過チームには起業家メンターが付き、発表会当日に向けてビジネスプランをブラッシュアップ。
メンタリングを通して、ビジネスモデルを大きく改善したチームもあり、一線で活躍する起業家から良い刺激を受けていました。
当日はそれぞれの部門でピッチ、ポスター発表による審査で受賞者が決定しました。
審査部門
-
ソーシャルドクター部門
多様な社会課題に挑み、地域コミュニティのより良い未来を築くアイデアを発掘・支援する部門です。
医療・福祉・教育など領域を問わず、テクノロジーと情熱を掛け合わせて実践的な解決策を生み出し、社会全体の健やかな成長を目指します。 -
イントラプレナー部門
既存組織の枠組みを越えて新たな事業や価値を創出する人材を発掘・支援する部門です。
社内や学校など既存のコミュニティ内から生まれる革新的なアイデアを実現し、組織と社会に変化をもたらすことを目指します。
- 各審査部門ごとにピッチ・ポスター発表による審査を実施




審査基準
今回の高専起業家サミットでは、以下5点が審査基準として設けられました
- 新規性・独自性
- 市場性・将来性
- 実現可能性
- 熱意
- 論理性
イントラプレナー部門
- 新時代の口腔ケア “Properio AI”
- 仙台高専 広瀬キャンパス / 杜の都 Oral Wellness

審査員コメント
- 若原 昭浩 氏
(国立大学法人豊橋技術科学大学 学長) - 最優秀賞おめでとうございます。プレゼンテーションも良かったのですが、1番良かったのは着眼点です。みなさんが使っている歯ブラシにアタッチメントを付けて、しかも歯医者さんが用いている指標に準拠するという、「世の中で評価されている手法に則り、それをローコストで提供する点」で、普及する可能性が高いと思いました。アタッチメントを付けるという手段も、高専生らしいですね。私もぜひ買いたいと思っていますので、ぜひ実装に向けて頑張ってください。
- 道古 薫 氏
(株式会社FUNDINNO シニアマネージャー) - 最優秀賞おめでとうございます。お子さまからお年寄りの方まで、みなさんが利用できるサービスになると思います。非常にスケール性を感じました。私もぜひ使いたいと思っておりますので、事業化を目指して頑張ってください。
- 持続可能な生態系サービスを提供する『Smart AgreenTech』
- 沖縄高専 / ゆがふぁーむ (from ミヤギ農家)
審査員コメント
- 中原 大輔 氏
(本田技研工業株式会社 コーポレート戦略本部 コーポレートデベロップメント統括部 コーポレートベンチャリング部 イグニッション推進課 課長) - 優秀賞おめでとうございます。非常にユニークな視点でアプローチされていると感じました。審査では「効果・安全性・運用性・コスト」の4点を見ておりましたが、この内「効果」は大分見えてきていると思います。残りの3点も明らかにしていけば、きっと売れる商品になっていくと思いますので、ぜひ引き続き頑張ってください。
- 齊藤 幹大 氏
(日本政策金融公庫 創業支援部 グループリーダー) - 優秀賞おめでとうございます。「地表に向けた音響刺激で微生物を活性化させる」海外の論文を基に、さらに「地中の微生物まで活性化させる」プランを作り込んだ点、機械を作り実証する段階にまで至っている点が素晴らしいと感じました。ぜひ、受賞がゴールではなく、社会実装・収益モデルの形成まで進められるよう頑張ってください。
- Honda IGNITION賞
提供:本田技研工業様
-
持続可能な生態系サービスを提供する
『Smart AgreenTech』 - 沖縄高専 / ゆがふぁーむ (from ミヤギ農家)

- オーディエンス賞
ポスター発表に対し、協賛企業・観覧者の投票によって決定
-
プロリン -ホテル・ブライダル業界の
マッチングサポートと業務効率化- - 神戸市立高専 / Affinity Nexa


審査員長講評
- 国立大学法人豊橋技術科学大学 学長
- 若原 昭浩 氏
みなさんのアイデアは非常に発想が豊かで、事業計画もよく練られていたと思います。近い将来に製品を見ることができるのではないかと、充分に実感しました。
残念ながら受賞に至らなかったチームも、受賞チームとは本当に僅差でした。その僅差を生み出したのは「プロトタイプをしっかりつくり、その基礎データをとること」だと思います。コンセプトだけでなく、そのコンセプトを達成するアイデアに説得力を持たせることが重要です。とは言っても、素晴らしいコンセプトを持つアイデアが多く、1歩2歩さらに詰めることで、光るものになると思いました。
実は、私は42年前に高専を卒業しています。私が学生のときは、今回の高専起業家サミットのような「ビジネスプランを発表する場」が誕生するとは夢にも思っていませんでした。今の高専生は非常に社会実装力が高い人材として育っていると、高専卒業生としての率直な感想を抱いています。これを機会にさらに技術力を高めつつ、社会の問題を深く掘り下げ、国際社会の問題解決に資する人材として活躍することを祈念して、本日の講評とさせていただきます。
本日はおめでとうございました。
初日2/24(月)に開会式・交流会、翌日2/25(月)にビジネスプラン発表会(ピッチ・ポスター)・表彰式の2日間に渡って開催されました。
開会式
全出場チームの学生が一橋講堂に集まり、開催式が執り行われました。式では谷口理事長より「自分たちのチームだけでなく、仲間を見つけて、仲間の力を借りることで、新しいアイデアを形づくること」の重要性についてお話しがありました。



交流会
開会式後は交流会が開かれました。一言PRタイムの場が設けられ、学生のほか、協賛企業や審査員、メンターなどの方々がお話しされ、開発、知財、資金、経営といった面でビジネスの助けとなる、将来の仲間を見つける場となりました。



ポスター発表
当日は、ピッチ発表と同時にポスター発表も開催。2部門すべての発表チームと、招待参加のベンチャー企業や大学・団体等がポスターが掲出され、他チームや企業、高専教員、観覧の方々とビジネスアイデアについての質疑応答や意見交換などが行われていました。



ピッチ発表・表彰式
ピッチ発表ではソーシャルドクター部門・イントラプレナー部門で会場が分けられました。各チーム代表者によりビジネスプランを3分間発表され、その後、審査員による質疑応答が6分間行われる流れで進行。
試作品(プロトタイプ)の基礎データの内容、事業の将来性、競合製品との比較など、ときには厳しい質問も投げかけられていました。






審査員コメント
(公益財団法人日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 准チームリーダー)