函館高専

酪農・乳製品業界の正常化をはかる牛乳由来の革製品ブランド

チーム名
COWNECT
このプランのビジネスプラン概要
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このプランを思い付いた背景

北海道では生乳の生産調整で牛を手放すなど酪農家の苦境は身近である。生産調整の理由は,牛乳からバターを作る際に必ず副生する脱脂粉乳の用途が限定され,慢性的に余剰であるための対策と知った。そして生乳の生産調整の結果,脂粉乳の在庫は抑えられるが,結局国内のバター生産が足りなくなり,その不足分を賄うため海外からバターを輸入するいびつな産業構造であることもわかった。そこでこの問題を解消したいと思った。

このビジネスプランは、「誰が」「どこで」「どんな風に」提供するのですか?

脱脂粉乳からできた新しい合皮素材(コネクトレザーと命名)を合成し、これを使った製品をECサイトや実店舗で販売する。このため脱脂粉乳の調達、合皮製造,革製品への加工,販売までを一貫して行う。製造及び加工は函館市のインキュベーションスペースや函館高専内のオープンな工房をレンタルする。初期段階ではネットショップを立ち上げそこで商品を販売するが,将来的に実店舗を開くことを想定している。

このビジネスプランで提供できる商品・サービスは何ですか?

脱脂粉乳からタンパク質であるカゼインを分離し,新しい合皮「コネクトレザー」を作り出す技術を開発した。この技術を用い,今日本革や合皮,人工皮革等で作られているのと同様の様々な革製品を提供することが可能になる。他との違いは牛を原料とするが「牛を殺さない」革製品というコンセプトである。これにより食品向けではない用途での脱脂粉乳の消費拡大の道をつくることになる。

このビジネスプランは、どのような社会課題を解決できるもの(またはお客様のニーズに応えようとしているの)ですか?

国内でのバターの必要量に対し,国内でのバター生産は追いついていない。にもかかわらず,牛乳が廃棄されるとか,生産調整という名で牛が殺処分されるなど,小さな牧場では,廃業に追い込まれている酪農家も多い。この原因の根幹であるバター生産で複製する脱脂粉乳の余剰解消が解決されるので,牛乳の生産が増えるため,酪農家の収益増につながり日本の重要な一次産業である酪農業界を救うことになる。

すでに存在する類似商品やサービスはありますか?ある場合、それらと比較して優れている点を教えてください。

類似商品は素材としての合皮とその革製品である。これらの製品を買うことで,酪農家を救え,乳製品業界が正常化するというストーリー性や,石油系プラスチックである合皮や人工皮革は安っぽくて嫌という層にも,「牛を殺さず牛から作った牛革(合皮)」であることや,ヴィーガンレザーとしての共感が得られるであろうという情緒的側面からの強みがある。(牛乳が原料なのでヴィーガンではないが,動物を殺していない革という点で)

サービス対象はどんな人・組織ですか?そこに対する宣伝・営業・販売方法について教えてください。

さまざまな社会問題に関心があり比較手金銭的に余裕のある40代から50代の丁寧な暮らしを心がけている女性を初期ターゲットとする。40~50代女性に人気のあるインフルエンサーに紹介してもらう(この世代はレビューを重視する傾向があり信頼できる人からの口コミは後押しになる)。SNS(特にインスタグラムは投稿を見流れでサイトに飛びやすい)を用いてブランドイメージを周知、ECサイトにて商品を販売する。

このビジネスプランで起業する場合の課題は何だと考えますか?

現状では小規模で,そのため材質の製造に時間かかかること。そうした規模であるため,現状では大面積の合革シートを作成できず,革製品も小物が中心になるであろいうこと。そうした小物では利益率も小さいと想定されるので,より大きな生産体制を整えるための初期コストが多くかかってしまうこと。(その間の会社の維持ができるのかということも含め)

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