旭川高専
画像解析AIとセンサにより木材を判定する「mocmil」
- チーム名
- fujaft
このプランを思い付いた背景
我々は木材形状判定システムの共同研究を手伝う際、木材は種類や強度、弾性、木目により使用用途が異なるため価格が上下することを知りました。日本の森林資源が年々増えている一方で木材を判定できる職人は減少傾向にあり、判定をしきれず木材流通の中で捨てられてしまう問題があります。そこで判定結果を数値化し誰でも木材を区分けできるようになれば、高品質の材がより活用されると考えました。
このビジネスプランは、「誰が」「どこで」「どんな風に」提供するのですか?
我々がmocmilをサブライセンスした木材の産業機器製造業者は、既存の営業先である製材業者、合板業者でmocmilのデバイスとライセンスを販売します。ライセンシーはホームページからmocmilのユーザ登録することで年間使用契約を結びます。我々からライセンスの使用許可を得たら、インターネットを通じて、輸入元の国、資材置き場、木材流通内、ホームセンターなどで木材の品質判定を行うことができます。
このビジネスプランで提供できる商品・サービスは何ですか?
このビジネスプランの商品は我々が開発した、カメラ、センサ類の入ったmocmilのデバイスとクラウドシステムのライセンスと年間使用権の提供です。センサ類は水分、ガス成分検知、弾性力の検知です。またサービスはクラウドサービス、各種講習会、保守があります。クラウドサービスは木材の判定結果の出力、各種講習会はITが苦手な人向けの初級者教育、保守は使用時のトラブル応答とデバイス故障の代替品の対応です。
このビジネスプランは、どのような社会課題を解決できるもの(またはお客様のニーズに応えようとしているの)ですか?
日本は古来より木材の匠の国だったがこのビジネスモデルは人数が少なく世界に出ていきにくい。匠は高齢であり木材判定の精度が安定しない、さらに人数も減少しているという社会課題があります。我々は誰でも「木材の匠を手元に」というコンセプトのもとに課題解決に取り組みます。mocmilを通じて世界の木材流通に我々の製品、サービスを使うことにより、日本をけん引できる産業を作り上げたいです。
すでに存在する類似商品やサービスはありますか?ある場合、それらと比較して優れている点を教えてください。
類似サービスは木材加工業者が抱えてる匠による木材の目利きをするサービス。匠は高齢であり精度が安定せず、容易に使えない、人数も減っています。我々の商品が優れている点は、精度を安定させて、インターネットがつながっていればいつでもどこでも木材を判定できます。今まで木材に触れてない人にも木材ビジネスや、木材関係の開発の機会を提供することができます。他国言語対応により世界でも使える。
サービス対象はどんな人・組織ですか?そこに対する宣伝・営業・販売方法について教えてください。
サービス対象は木材加工業者、家具屋、ホームセンター。営業・販売方法は我々とサブライセンスした木材の産業機器製造業者が対面で行います。また、サブライセンスしたホームセンターは一般消費者向けの店頭販売をします。宣伝方法はスマホのカメラで使える無料版mocmilを公開し、資材の真偽の疑わしい家具や工芸品の購入時など一般の人たちに使ってもらいSNSなどに拡散してもらいます。
このビジネスプランで起業する場合の課題は何だと考えますか?
木材の標本となるデータ収集に加え、それにまつわる木材の専門家とのリレーションによる製品の開発、ライセンスのコピーガード、このビジネスをまねされないために海外特許の取得の必要があること、顧客情報管理などのセキュリティデータ保護、事業拡大した際ライセンス管理をするためのオートライセンス認証システムなどの自動処理システムが必要になってくることです。