熊本高専 八代キャンパス

ALS患者向けコミュニケーションツール 『Eye COL』

チーム名
プロジェクトC
このプランのビジネスプラン概要
▲ 画像をタップで拡大してご覧いただけます。

このプランを思い付いた背景

私はALSの患者さんに対する支援システムを作りたいと思っています。既存の製品としてアイトラッキングによるコミュニケーションツールがあります。ですがこれは自分の意志を言葉で相手に伝える機能のみになっています。そこで我々は患者さんの意志を行動に移せる新システム、具体的には目線の先にあるものを思い通りに扱えるロボットアームの仕組みの開発を目指します。

このビジネスプランは、「誰が」「どこで」「どんな風に」提供するのですか?

会社では、アイトラッカーやロボットアームのメーカーからシステムの構築に必要な部品を大量に仕入れ、製品とともに自社で開発したシステムとともにパッケージングして在庫を管理します。オンライン上で患者さんや施設から注文を受けた後、製品を契約する全国の取付委託業者に郵送します。製品は研修を受けた取り付け委託業者が購入者の自宅や施設に出向き、取り付けおよび調整を行ないます。年間に掛かるリース料は検討中です。

このビジネスプランで提供できる商品・サービスは何ですか?

安価なリース料金で患者さんの日々の生活が少しでも楽しく、自分の意志で行動できる幅を広げられるようなサービスを展開できると考えています。フリック入力を画面に表示させ、視線入力を利用して入力した文字をAIで本人の声に近い音声で読み上げる機能。視線によるアームの操作で体の痒いところをかいたり、スプーンを付け自力で食事を取ったりできるような機能を考えています。

このビジネスプランは、どのような社会課題を解決できるもの(またはお客様のニーズに応えようとしているの)ですか?

ALSの患者さんや、会話ができない寝たきりの方々は、自分 発信でのコミュニケーションに不自由さを感じておられます。本ビジネスプランではこの問題に対して、視線でのキーボード入力やレーザーポインターの機能を提供し、コミュニケーションの困難さを解決できます。そう言った人に限らず、身体的な障がいによるマウスやキーボードの操作が困難な方などの障がい者、難病患者の就労支援を促進できると考えています。

すでに存在する類似商品やサービスはありますか?ある場合、それらと比較して優れている点を教えてください。

既存の製品ではモニター上に50音を表示し目線で入力する手法の製品はあります。それらと比較して優れている点は製品の拡張性です。既存の50音入力に加えフリック入力式の文字盤を導入することで円滑なコミュニケーションを実現します。それに加え多様な患者さんの状態に合わせた外部オプションを用意します。例えば軽い力で操作できるキーボードやマウス 目線の先にあるものを取ってくれるロボットアームなどを考えています。

サービス対象はどんな人・組織ですか?そこに対する宣伝・営業・販売方法について教えてください。

XなどのSNSを使いつつ、全国の施設や患者さん、介助者のコミュニティなどにパンフレットや講演会を開きまずは私たちの製品を知ってもらいコミュニティ内での口コミ広げてもらう活動に力を注ごうと考えています。後店舗を持たず、オンライン上で注文のやり取りをします。装置の取り付け等は全国各地の契約を交わした家電取り付け会社に委託します。

このビジネスプランで起業する場合の課題は何だと考えますか?

●ターゲットが絞られているため程度の量を販売していた時点で売上に伸び悩む時期が出てくると予想します。
●ユーザーが使いこなせなかったり、商品を故障させたりした場合のアフターフォローをどの様にして対応していくか。
●大量の在庫をどこに保管するか。
●家電製品のため故障や精度の関係で五年、十年おきに商品の取替に莫大な予算の確保が必要になってくる。
これらが大きな課題になってくると考えています。