函館高専

地元昆布のブランド力を高め世界のヨウ素欠乏をおいしく解決!

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このプランのビジネスプラン概要
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このプランを思い付いた背景

函館では献上昆布であった最高級昆布「真昆布」が養殖されているが、利尻昆布などに国内知名度は負けている。真昆布養殖では食用に向かない未利用部位「ガニアシ(仮根)」が1700万円/年かけて処理されている。海外では海藻食の文化がなく、約16億人がヨウ素欠乏症である。そこで真昆布の未利用部位で日本のだし文化に触れてもらいながら海外での知名度を高め、「おいしくヨウ素欠乏症を解決」できるのではないかと考えた。

このビジネスプランは、「誰が」「どこで」「どんな風に」提供するのですか?

日本食に理解があり、ヨウ素欠乏症対策が取られているヨーロッパに向けて販売する。函館市の真昆布の低利用部位であるガニアシと幅を切り揃える過程で出るアカハを原料にする。ガニアシは焙煎・粉砕し食塩と混ぜて昆布塩に、アカハはダシ体験キットにする。国内唯一の献上昆布が原料である強みで差別化する。最初はこの二つをセットでオンライン販売する。「ダシが生きる日本食レシピ」動画を作りYoutubeで解説する。

このビジネスプランで提供できる商品・サービスは何ですか?

函館の献上真昆布の未利用部位を使った昆布塩を欧米向けに販売するが、海藻食の習慣がない欧米人は、海藻消化酵素を持たないので焙煎加工して消化を助けるのが工夫である。昆布塩は昆布粉末と食塩の割合を魚・肉料理やスープ用に変え「日本人の食へのこだわり!」を示す。またアカハもお試しダシとして販売する。昆布塩を食卓塩として普段の食事で使い、ダシの効いた美味しい日本食が身近になることで、おいしくヨウ素不足を防ぐ。

このビジネスプランは、どのような社会課題を解決できるもの(またはお客様のニーズに応えようとしているの)ですか?

ヨーロッパでは食塩にヨウ素を添加したり、サプリでヨウ素欠乏への対策をとっている国も多い。これを日本の食文化で解決する。一方地元では、唯一の皇室等への献上昆布であった最高級昆布なのに国内知名度で負けている課題がある。昆布廃棄量と廃棄処理費を減らすアップサイクルプロセスであり、献上品(王室御用達)の凄みを知る欧米での評判を起点に国内での知名度を高め、後継者不足に悩む昆布漁の魅力を高めたい。

すでに存在する類似商品やサービスはありますか?ある場合、それらと比較して優れている点を教えてください。

他地域にもにも昆布塩はあるが国内用の販売が主である。函館は献上昆布であった最高級昆布の一部を使っていることをPRできる唯一の地域であり、ヨーロッパでの王室御用達に匹敵する潜在的ブランド力がある。ガニアシやアカハは最高級函館真昆布の加工過程で発生し、現状の加工工程に影響を与えない。昆布塩+ダシ+献上(王室御用達)昆布で総合的に日本食への理解と昆布のブランド化を促進しようとする戦略も異なる。

サービス対象はどんな人・組織ですか?そこに対する宣伝・営業・販売方法について教えてください。

王室御用達が響くヨーロッパの国々で、「和食が大好きだが、日本には行ったことがない」「日本に行って和食を食べて自分も作ってみたい」という層がターゲットである。日本食関係のコミュにティに向け、SNSで発信し、商品をPRする。販売はオンラインになる。HOKKAIDO/HAKODATEも観光地としての強みがあり、北海道食品の海外へのPR事業は多いので、そうしたイベントとも連携する。

このビジネスプランで起業する場合の課題は何だと考えますか?

ガニアシに付着するプラスチック繊維などの除去方法の確立、サイズの揃ったアカハの安定的な入手。昆布は6月~9月ごろだけ水揚げされ、12月までには加工される。このため水揚げや加工作業がない期間に、安定供給するための原料ストック。ヨーロッパの料理に合う昆布粉末と食塩の割合の決定。昆布37%など、5の倍数にならないことで「また日本人が何かこだわっている」という購入者の期待感になると思うので拘りたい。

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