ソーシャルドクター部門

あるくモバ充

チーム名
Charger
高専名
明石高専
このプランのビジネスプラン概要
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このビジネスを行うことによって解決したい顧客の課題(社会課題)は何ですか?

登山時の電気不足を解決する。登山中は、写真や動画を撮るために十分な電力が必要となる。その他にも、遭難した場合は家族と連絡をとったり、救助要請をしたりする為にスマートフォンが必須である。しかし、登山道には電気が通っていないことが多い。また、装備を最低限にして登山をしたい人にとってモバイル充電器は荷物になってしまう。そこで、発電する靴を提案する。

このビジネスの顧客はどんな人・組織ですか?特に最初に顧客になるのは誰ですか?

山や離島などの電気設備が整っていない地域によく行く人のかなでもスマートフォンを日常的に携帯している人。具体的には、大学生から50代の男性。アンケート調査によると実際にスマホの充電がなくなり、困った経験や場合においては身の危険も感じている経験があることからニーズは高い。その他にも、被災時は情報収集や安否確認としてスマートフォンは欠かせない存在である。そのため、停電などで電気が使えないときに役に立つ。

このビジネスを行うことで提供したい独自の価値は何ですか?

私たちが靴の発電に使う素子は、圧電素子である。圧電素子は、他の素子と比較して重量が非常に小さく厚さも非常に薄くなっている。これにより、靴のソールに仕込まれている圧電素子の重さや体積を気にせず登山をしながら発電靴として利用できるようになる。また、圧電素子とモバイル充電器は靴のソールに密閉されているので、地面の悪い場所や雨の日でも安心して着用できる仕組みになっている。

このビジネスで提供する製品・サービスは何ですか?

私たちは、「あるくモバ充」を製品として提供する。この製品は、歩くときに靴にかかる圧力を圧電素子を利用して電気に変換し、その電力をモバイル充電器の蓄電できるものだ。誘導電流を応用することで、発生した電力を増幅できるので短い距離でもスマートフォンを充電するのに十分な電力を蓄電することができる。過去の大学による似たような研究結果によると、4km~5km歩くことで、スマートフォン一回分の充電が可能である。

その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?

販売方法は大まかに二つある。一つ目は、登山口や登山用品専門店の店頭にて直接販売する方法である。この方法は、お客様が実際に試着して自分に合った商品をより正確に見つけることができる。二つ目は、オンラインショップである。Amazonや楽天を利用して商品を販売することで、忙しいお客様や店頭まで足を運ぶのが難しい方など、より多くの客層の方に購入して頂ける。

すでに存在する類似製品やサービスはありますか?あるならばそれらと比較して圧倒的に優れている点を教えてください。

他の類似商品(発電機能をもつ靴)は、靴のソール部分の発電機構に液体を用いており、その分重い。しかし、あるくモバ充の発電機構には厚さ約0.75mm 質量約2gの圧電素子を使用しているため、軽くて歩行時の違和感が少ない。

全体を振り返って、このビジネスプランを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください。

私は旅行が好きだが、スマートフォンのバッテリーを気にしながらだと、楽しさが半減する。そこで、電気設備が整っていない山などに行く人も、同じ経験をしているのではないかと思った。この製品をつくることで、登山時のみならず、災害時や発展途上国の人たちの不安を取り除くことが私たちの目標である。