ソーシャルドクター部門

緊急時でも電気を確保!電気を養殖しませんか?

チーム名
さわらび
高専名
広島商船高専
このプランのビジネスプラン概要
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このビジネスを行うことによって解決したい顧客の課題(社会課題)は何ですか?

災害によって停電が発生した場合、復旧するまでの間は各自治体または、各家庭での対応が求められるが、現在の日本の発電方法では化石燃料に依存しており、緊急時に使用できる発電機は広く普及していない。そのため、日本が島国であることを利用して波のエネルギーから小型で安定供給のできる発電機を開発し、この課題を解決したい。

このビジネスの顧客はどんな人・組織ですか?特に最初に顧客になるのは誰ですか?

想定顧客は海沿いに住むすべての人が対象である。最初に顧客になると想定されるのは、自治体や災害時に避難所になる小学校などに対して防災グッズとして販売したり、漁業業界などの日常的に海での生活を行っている方々に、太陽光パネルのような補助電源になるものとして販売することを想定している。

このビジネスを行うことで提供したい独自の価値は何ですか?

今の世の中では電気という存在なしでは生活できない。そんな中で、停電など電気が使えない生活を強いられるようになる瞬間はいつどんな時に来るかわからない。それは、真夏の暑い時かもしれないし、真冬の極寒かもしれない。または大雨が降っているかもしれない。そんなときに個人レベルでこの問題を解決できることが一番のウリである。

このビジネスで提供する製品・サービスは何ですか?

基本的には発電装置を提供する。しかし、個人に「緊急時に使用する発電機を買いませんか」と言っても購入していただける方がそれほど多いとは思えない。そこで、自らこの装置を使用して発電しその電気を提供することで有用性を伝えることも考えている。まさに電気の養殖場である。

その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?

電化製品と同じようにホームセンターなどでの提供を考えている。なので我々は製造を行い、納品する形にする。しかし、すぐに実現できるわけではないので初めは自分の足で各地を巡り、防災イベントなどでその魅力を伝えていきたい。

すでに存在する類似製品やサービスはありますか?あるならばそれらと比較して圧倒的に優れている点を教えてください。

波力発電の分野はまだ実証実験の段階の分野であり、サービスとして提供している企業はない。なので同じ再生可能エネルギーによる発電方法に焦点を当てると、太陽光発電や風力発電などがあるが、今の試作段階で使用している面積は普通自動車のタイヤとほぼ同じ面積になるのでその面積で太陽光発電や風力発電などが緊急時に発電量を確保できるとは考えづらい。

全体を振り返って、このビジネスプランを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください。

広島高専は大崎上島という橋のない島に位置しており、辺りを海で囲まれている。そんな中で生活していると台風による影響や、地震によって停電するという経験をした。そんなときに目の前に広がる海を利用して電気を生み出すことはできないかと考えた。また、起業する上で前述した課題は避けられないため課題解決も視野に入れた制作を行いたい。