アイデア部門

祭リンク-Inheritance-

チーム名
Crane Descends
高専名
舞鶴高専
このプランのビジネスプラン概要
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このアイデアで解決したい課題は何ですか?

お祭りを次世代へ継承するため、「資金調達」と「人手不足」の課題を解決します。

地域のお祭りは、資金・人手不足により衰退・消滅の危機に瀕しています。これらは単なる行事ではなく、地域文化と伝統の象徴であり、その消滅は日本の文化的持続性に深く関わる問題です。私達は、高専で培った技術力にビジネスの力を加えることにより、この危機を乗り越え、地域に根差した活力であるお祭りを次世代に確実に継承します。

その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。

全国のお祭りの事例をwebで調査し、開催困難の要因や既存の解決策を分析しました。舞鶴市にある神社の宮司にインタビューを行い、現場の課題を把握しました。チームで課題を整理し、寄付による「資金調達」や参加促進による「人手不足」の課題解決を目的としたスマホアプリを試作しました。スマホアプリを使用想定者へのアンケートで有効性と改善点を検証し、より持続可能なお祭り運営を目指して実証実験の準備を進めています。

このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?

「祭リンク」は、祭りの「資金調達」と「人手不足」の問題を解消するスマホアプリです。その主な機能は、「参加促進」「資金確保」「デジタル記録化」の三本柱です。子ども向け体験募集で参加者を増やし、ライブ配信と投げ銭機能で資金を集め、祭りの情報・写真・参加者の声を後世に残します。主催者は情報掲載や配信、利用者は閲覧・応募・支援が可能です。法人・一般向けの有料・無料プランで持続可能な祭りを支援します。

その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?

「祭リンク」アプリでは、主催者がお祭りの体験内容や基本情報を掲載し、参加者の応募を促進する。さらに主催者はアプリ上でLive配信を行い、遠方からの参加や資金支援を可能にする。掲載情報と映像はAIが自動整理し、FirebaseやAWSなどのクラウドに保存。整理されたデータはデジタルマップに反映され、祭り情報を可視化・検索可能にすることで、アクセス性を大幅に向上させる。

提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください

本サービス利用者は、お祭り主催者、一般利用者、文化機関に分けられます。お祭り主催者は情報発信者として利用します。一般利用者は、18歳までの子を持つ親世代を対象に、社会体験として祭りの参加を促進し、地域文化の継承と将来的な後継者育成を図ります。また地元を離れた50代以上には、祭りの様子の閲覧環境を提供し、郷土への思いに応えます。文化研究機関は多角的な価値創出のためにこれらの資料データを利用します。

提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?

本サービスの強みは、お祭りの長期的な再生と持続を目指す「文化継承型アプリ」であることです。本サービスは、一時的なお祭りへの集客に留まらず、お祭りの次の担い手の育成、円安などの経済低迷に対応する資金確保、そして日本各地のお祭り情報のWeb上への保存を可能にしています。この仕組みにより、「人・経済・文化」の三側面からお祭りの持続を支援し、日本文化の再生と次世代への確実な継承を実現しています。

全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください

近年の外国人による土地取引やインバウンドの増加は、日本の文化・伝統、ひいては日本国の存在意義を問い直す時代となっています。私たちは、この変化の中で、古来より伝わる「お祭り」を未来へ継承したいです。お祭りは、八百万の神を祀り、土地の安定と繁栄を願う神聖な行事です。高専で培った技術力とビジネスの知見を駆使し、この根源的な文化を消滅させることなく、永久に存続させるための道筋を確立します。