このアイデアで解決したい課題は何ですか?
海洋環境の悪化や藻場の減少、廃棄される海藻資源、沿岸地域の産業衰退に加え、人々の健康や美容に関する課題が深刻化しています。そこで、ヒロメを栽培・商品化することで、藻場の再生や二酸化炭素の吸収を通じた気候変動対策を行い、食品や化粧品として健康・美容にも貢献します。さらに、地域産業や雇用の活性化も同時に実現することを目指します。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
私たちは、和歌山の海で育つ海藻「ヒロメ」を調べ、その豊富なミネラルやフコイダンが免疫力向上や美肌効果に寄与することを発見しました。さらに、ヒロメを使ったクレイジーソルトや独自の活用法を考案し、海藻の減少を食い止めながら環境保全や地元漁業の支援、教育・観光を通じて和歌山県の地域活性化にも役立てられる可能性を示しました。
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
和歌山で育てたヒロメを活用し、同じく和歌山産の特産みかんや塩と組み合わせたオリジナルのクレイジーソルトの開発を検討しています。ヒロメの旨味とみかんの香り、塩の風味が調和し、ヒロメのミネラルやフコイダンなど健康・美容に嬉しい成分も含まれることで、和歌山の海産物と農産物を生かした家庭料理の新しい味覚体験を提供する調味料のアイデアです。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
和歌山の海や山の恵みに関心を持つ高専生たちが中心となり、地元の海辺や市場で素材を選び、試作と改良を重ねながら調味料を作ります。ヒロメの旨味、みかんの香り、塩のまろやかさを組み合わせた“和歌山クレイジーソルト”は、完成後に道の駅や観光地、オンラインで提供され、家庭料理にひと振り加えるだけで和歌山の味わいと自然の恵みを楽しめる、新しい食体験を届けます。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
“ヒロメを使った和歌山クレイジーソルト”の家庭ユーザーは、30~50代の男女で、共働きや子育て世代など自宅で食事を楽しむ人々です。料理や食べ歩きが趣味で、健康や美容に関心があり、手軽に食卓を華やかにしたい人に最適です。組織ユーザーは、地元食材を活かす飲食店や観光施設。ヒロメの旨味とクレイジーソルトの風味が、和歌山の恵みを身近に感じさせ、毎日の食卓に驚きと上品な楽しさを添えます。
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
本プランの最大の特徴は、環境保全と地域活性化を同時に実現する「ヒロメ循環プロジェクト」です。学生が中心となってヒロメを育て、収穫したヒロメをクレイジーソルトなどの調味料として商品化します。おいしさを通じて海藻の価値を広めるとともに、養殖による海の浄化効果で海洋環境の改善にも貢献します。
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
海の環境悪化や藻場の減少という問題に対し、学生としてできることを考えたのがきっかけです。ヒロメは海をきれいにする力を持ち、地域資源としても魅力的です。学生が主体となって育て、商品化までを行うことで、海を守る意識を育てながら地域の未来につなげたいという思いで、このプランを立ち上げました。