このアイデアで解決したい課題は何ですか?
北海道では車が生活必需品である一方、免許返納率が全国でも極めて低く、高齢ドライバーによる事故が増えています。特にアクセルとブレーキの踏み間違いや逆走など、反射神経や判断力の低下が関係する事故が深刻です。高齢者が安心して運転を続けられる社会を実現するため、安全運転寿命を延ばす仕組みをつくります。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
北海道や函館の免許返納率と高齢者事故率のデータを分析し、既存の運転支援技術や踏み間違い防止装置を調査しました。その結果、車載型は高額・限定的で、地域の高齢者には導入が難しいと分かりました。そこで、後付け可能で低コストなAIデバイスという方向に課題解決の可能性を見出しました。
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
「Re:Drive」は後付け可能なAI運転支援デバイスです。運転中のアクセル・ブレーキ操作をリアルタイムに検知し、誤操作や逆走を光・音・振動で警告します。さらに運転後にはAIが運転習慣を解析し、安全運転を維持するアドバイスを提供。高齢ドライバーが“安全に運転を続けられる”仕組みです。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
函館高専の学生チーム「のりつづけ隊」が中心となり、地元企業・保険会社と連携して提供します。オンライン販売や整備工場での設置サポートを想定しています。初期段階では自治体や保険会社の実証実験に参加し、地域の安全運転支援として展開していきます。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
主なユーザーは地方在住の高齢ドライバー(65歳以上)です。特に車が生活の一部となっている地域に住む人々を想定しています。また、高齢者の安全運転を支援したい家族、事故削減を目指す保険会社、地域交通安全協会なども重要な関係者です。家庭や地域の安心を支える仕組みです。
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
最大の特徴は「誰でもすぐに後付けできるAI運転支援デバイス」であることです。メーカーや車種を問わず設置でき、既存車を買い替えずに利用可能です。さらに、警告だけでなく運転後にAIがフィードバックを提供し、“事故を防ぐ力を育てる”点が他社にない強みです。
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
北海道で暮らす中で、車が生活の命綱である一方、高齢者の事故が増えている現実を感じました。免許返納を促すだけでは問題は解決しません。大切なのは「安心して運転を続けられる仕組み」を作ることです。高齢者の尊厳と自立を守り、地域全体の交通安全を実現したいという思いから、このアイデアを生み出しました。