アイデア部門

ミツバチで繋ぐ、人と地域の新しい形

チーム名
Bee_life_colony
高専名
国際高専
このプランのビジネスプラン概要
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このアイデアで解決したい課題は何ですか?

私が解決したい課題は大きく三つです。まず深刻な問題である、耕作放棄地の拡大に伴う景観・環境悪化と資産価値の低下です。次に農業における受粉用ミツバチの「使い捨て」と管理不全(疫病・ダニ)によるミツバチへの健康被害です。そして三つ目が、人口減少に伴う地域コミュニティの希薄化と地域過疎化の問題です。

その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。

JAを通した農家の受粉の現状を調べ、巣箱の“使い捨て”や農家と養蜂家の関係の薄さに課題を感じました。そして現在実際にそば畑で受粉を行い、顧客農家への養蜂指導を実施しています。また、耕作放棄地を活用したミツバチガーデン構想では、他用途よりも低コストで生態系回復と景観改善、そして利益確保できると見込んでいます。

このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?

大きく分けて二つのサービスがあります。まず農家向けの受粉サービスとして、Bee-Life-Colonyが巣箱を設置・管理し、採れた蜂蜜を還元することで、支出を収益に変えるWin-Winモデルを提供します。また、耕作放棄地や個人の庭を活用した養蜂支援を行い、使い道のない小規模な土地でも生態系の回復と付加価値を創出できるサービスを展開します。

その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?

Bee-Life-Colonyは、農家に対して巣箱の設置・管理・採蜜を行う受粉サービスを提供し、農家の支出を収益へ変える仕組みを展開します。同時に、理念に共感した養蜂家をフランチャイズ化し、各地の耕作放棄地や庭で活動。彼らは“現代の百姓”として地域の自然と人をつなぎ、ミツバチガーデンを通して全国へコロニーを広げていきます。

提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください

受粉サービスの主なユーザーは、ミツバチとの共生を深く理解し、受粉が必要な果樹やそばなどを栽培する農家です。フランチャイズでは、多様な仕事を楽しみながら地域に根ざして働く「現代の百姓」が対象です。また、管理に困る耕作放棄地や庭を所有し、私たちの理念に共感して活用を望む土地所有者も重要なパートナーです。

提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?

Bee-Life-Colonyの一番のウリは、人と自然が共に生きる「共創の循環」を実現できることです。ただ受粉や蜂蜜販売で利益を得るのではなく、地域や人々、ミツバチをつなぎ、土地に新たな物語を生み出します。参加するすべての人が自然の一部として関わり、暮らしと環境を豊かに育てていく体験こそが、この事業の最大の魅力です。

全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください

父が養蜂家に転身したことが大きなきっかけです。養蜂の拠点である福井県のあわら市にある畑では、ブルーベリー、梅、ザクロ、ビワ、栗、山桃、杏などがなります。これらの花は蜜源としてミツバチによって蜂蜜が生まれます。その蜂蜜にその畑で採れた果物たちを漬け込んだシロップを作り、そしてそのシロップを私たちがいただく。私はこのストーリーを、感動を、もっといろんな場所のいろんな人へ伝えたいです。