このアイデアで解決したい課題は何ですか?
私の住む徳島県は、地域に根付く人形浄瑠璃や藍染めなど、豊かな文化資源に恵まれています。私自身も人形師を先祖に持ち、これらの文化は大変身近な存在です。しかし、これほど魅力がありながら知名度は驚くほど低く、観光資源として十分に活用しきれていないのが現状です。訪れる人がその価値を深く体験し、滞在や消費に繋がる「体験の仕組み」が不足していると感じました。この現状をアイデアで解決し、徳島を盛り上げたいです。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
プロジェクトの課題解決のため、藍の館で染料と知識を得ることや人形遣いや義太夫の方から伝統の動きや語りの感覚を聴取しました。さらに、ミュージック・タペストリー開発者(奥田氏)にリアルタイム演出技術の助言と開発援助を求め、技術的な課題を実践的に解決しました。
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
提供する製品・サービスは、徳島の藍染めと人形浄瑠璃を融合したデジタル文化体験です。観客は、藍染め模様からAIが付与した「性格」と、AI太夫との対話で決める「決意」を統合し、自分だけの舞を3Dアバターにリアルタイムで演じさせる、創造的な没入型エンターテイメントです。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
この製品・サービスは、徳島の伝統文化継承団体やIT企業が連携して、徳島県内の文化施設や観光地の特設ブースで、藍染めによる性格診断とAI太夫との対話と連動したURIドール(3Dアバター)のカスタム舞踏公演として提供されます。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
提供サービスは、以下の3つのユーザー層を想定しています。
日本の子供たち: 文化的背景に関心を持つ小学生?高校生とその保護者。体験を通じた学習・教育の場を求めます。
外国人: 日本文化、特に藍染めや浄瑠璃に関心があり、体験を通じて徳島への訪問を検討する観光客や旅行愛好家。
県や行政: 徳島の地域ブランド強化や認知度向上を使命とする観光部署やPR担当者。
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
この『URI』プロジェクトの主なアピールポイントは、ユネスコ無形文化遺産である人形浄瑠璃と日本の美意識「ジャパンブルー」の藍染めを、3DアバターやAI対話という万国共通のデジタル言語で再構築することで、言語や文化の壁を超えて幅広い層や海外訪問者に深く伝わる点と、伝統的に男性中心の文化において、女性が選ぶ藍の色と対話を通じて物語の主導権を握る構造を採用し、新しい時代の女性の創造性を讃える点です。
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
このプランは、徳島の伝統文化(藍染め・人形浄瑠璃)の継承という課題に対し、最先端のAIとIT技術を融合させ、現代的な感動体験として再構築するために着想しました。伝統を「見るもの」から「自分ごととして創るもの」に変え、未来へ繋ぐ強い動機付けを生み出したいという思いがあります。