イントラプレナー部門
Smart Guide「みちびく君」
- チーム名
- みちびく会
- 高専名
- 舞鶴高専
このビジネスを行うことによって解決したい顧客の課題(社会課題)は何ですか?
シーズン特有の観光資源の運営などをする際、自動車で来訪する客を対象として駐車スペースを確保するために、多くの場合臨時駐車場を設ける。しかし、臨時駐車場は土地の形状などに合わせて誘導路や駐車場の設計を行うため、人による誘導や目視の管理を常時行う必要性がある。これは危険性を伴い、かつ多くの人員が必要となる。そのため臨時駐車場を対象としたIoT技術を用いたサービスを提供することでこれらの問題を解決する。
このビジネスの顧客はどんな人・組織ですか?特に最初に顧客になるのは誰ですか?
主に自動車を運転できる30〜40代の家族連れなどをターゲットにする観光業者や地方自治体など、特定の時期のみ行われる事業を運営する組織が顧客になると考えられる。また、通年の顧客として建設現場などの多くの車両が一時的に集まるような場面においても、車両の駐車場所の管理や誘導という面から、運用効率の上昇が図ることができ、顧客になると想定している。
このビジネスを行うことで提供したい独自の価値は何ですか?
臨時駐車場に対し、無人誘導デバイス・専用アプリケーションを提供することにより、よりスムーズかつ効率的に誘導を行うことができる。また、事業運営組織にとってはシステムによって自動的に誘導が行われるため安全性が向上し、人身事故などが発生するリスクを減らすことができる。さらに、誘導員をなくすことによって人件費の削減を達成することができる。
このビジネスで提供する製品・サービスは何ですか?
来訪者には、臨時駐車場において、空いている駐車スペースをリアルタイムで更新、誘導するアプリケーションを開発し一般公開をする。事業者は、契約を行うことでアプリケーション上で自身の臨時駐車場における誘導を行うことが可能となり、駐車場の状況や車両渋滞の有無などの情報を取得することができる。さらに、プランに応じてアプリケーションと連携した駐車誘導を行えるデジタルサイネージなどのIoTデバイスの提供を行う。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
本サービスは、事業者が運営する臨時駐車場においてアプリケーションを最小構成として、自動車の誘導などを行う。契約を行うと、一般公開されているアプリケーションに新規登録され、来訪者が使用可能になる。また、運営する駐車場の規模・期間・予算に応じて、IoTを活用した自動誘導機器の提供や駐車場に合わせたシステム構築を自社が代行で行う。
すでに存在する類似製品やサービスはありますか?あるならばそれらと比較して圧倒的に優れている点を教えてください。
「Sigfox」というIoTデバイスのネットワークを提供している企業にて一部類似している点があるが物体の検知、それら情報の集約化に焦点を当てており、駐車管理及び誘導には特化していない。また、駐車場ではリアルタイム性が重要と考えているが、上記企業はLPWANという通信方法を主要方法としているために頻度の高い更新に弱く、駐車場との相性が良いとは言えない。
全体を振り返って、このビジネスプランを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください。
実際に駐車場の車両誘導をしている際、例外的な対応などを顧客に求められることが多々あり、それらの情報共有や見えない所の駐車率についての収集などが困難と感じた。結果として一方に多くの車両が偏るなどして車両による人身事故や衝突事故の可能性を感じたことがあるため、これらの点を解決することで誘導員の負担を減らすとともに、遠方への来訪の快適性を向上させ、地方地域が活性化すると良いと思う。