このアイデアで解決したい課題は何ですか?
日常のストレス増加やSNSの利用による自尊心の低下など、日本はメンタル不調に悩んでいる人が多いにも関わらず、カウンセリングの利用率は6%程度である。その主な理由として、放っておけば解決すると思った、自力でどうにかしたかった、心療内科への抵抗感がある、などが挙げられる。若者の4割が深刻な悩みを抱えており、その多くが周りに支援を求めずにいる。メンタルケアを気軽に行って幸せな人生を送る人を増やしたい。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
SNSは情報の検索や個人の投稿から他者の意見を知り、自分の意見や行動を決める材料として活用されている。日本において10代から30代は特にSNSの利用時間が長く、他者との比較を過剰に行うことで羨ましさを感じ、自分より恵まれている人へ妬みやイラつきを感じる原因となっている。それが誹謗中傷などの攻撃的な行動につながることもある。妬みの感情は自尊心や幸福度などの前向きな指標を低減させることが知られている。
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
「SelFull」はAIを使ってユーザーのカウンセリング行うアプリである。毎日入力された気分を分析しアドバイスをする。ソリューション掲示板ではカウンセラーなどからの助言も得る。攻撃的な発言にフィルタリングを行い、批判がなくユーザー同士がサポートし合うポジティブなコミュニティを提供する。何日間か入力したらバッジを付与することで継続へのモチベーションを保ち,達成感や自己肯定感を高めることにつなげる。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
AIを活用し、アプリで質問してユーザー分析をし、カウンセリングを行う。ユーザーは毎日、AIからの「今日のSNS利用の様子はどうだった?」などの質問に対して、選択式で「元気になった」「悲しくなった」などと回答し、その感情の理由も答え、根本からの解決を目指す。文字入力ではなく選択式で回答することで、より楽に時間をかけずに継続して利用できる。アプリの利用には課金せず継続して利用できるようにする。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
主なターゲットはSNSの影響を受けやすい若年層や女性である。SNS利用時間が長くなるほど社会的比較(能力や地位などの比較)をする割合が高くなると言われている。10代女性の平均SNS利用時間が最も長く悩みが多いと考えられる。一方で日本全体としてメンタルケアが進んでいないという課題があるのでターゲットを広げる。SNS以外からも精神状態に悪影響があると考えられるので幅広い年代に対応できると考えている。
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
SNS利用による不調をSNSによって解決しようとするものである。一般のSNSでは他人と自分を比較してしまうが、自分を知り、自分なりのやり方でモチベーションを保ったり、自分の良さを理解したりすることで幸福度を高められる。AIの利用によって,抵抗感なくいつでも気軽に相談でき,分析や改善に向けた提案をすることで自身を振り返ることができる。性格タイプ診断や情緒の変化をグラフなど可視化し客観的視できる。
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
日本はメンタルヘルス後進国と言われており、これを改善すべく、いつでも気軽にケアできるという環境の提供を考えたアバターを作成し日常生活を全力で楽しむ。企業との連携により幸福実現のための商品・サービスの紹介,気分に合わせたコーデや食べ物、香り,音楽,サプリなどを提案する。音声入力や多言語対応の導入よりさらに多くの人へのサポートを行う。社会全体のウェルビーイングのために国や自治体でも大いに活用できる。