このアイデアで解決したい課題は何ですか?
多くの子どもが掃除を嫌いになり、学校清掃の強制は苦手意識を深めがちです。私たちは情報技術と行動科学を統合し、「手応え・小さな成功・意味づけ」を幼少期から与えるMRで掃除を楽しく自発的に続ける力と習慣化を支援します。国内の多くの小中学校で行う学校清掃を、嫌悪ではなく学びと成長の機会へ転換し、将来も掃除を嫌いにしないための実践的な支援サービスとして提供します。継続的に安全に、児童の主体性を育みます。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
株式会社ダスキンが小中学生620人を調査したところ、掃除が好きな人は約19%にとどまり、多くの生徒で意欲不足が見られました。私たちはほうき型デバイスとMRゴーグルを用い、音楽やキャラクターと連動して自発性を高める教育システム「HAKUNE2」を開発しました。全国高専プロコンで披露し、楽しさと学びを両立させたシステムとして複数企業から高評価を得ました。これにより学校現場での継続的な清掃習慣と主体性の
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
MRゴーグルとスマートウォッチを連携させたアプリ群「HAKUNE2」です。箒に装着したスマートウォッチが掃く動きを追跡し、動きに合わせて音楽を生成・再生します。MRゴーグルはカメラでゴミを検出し、付近にキャラクターを表示します。掃除するとキャラクターが喜びます。音楽によって掃除を楽しい体験へ変え、キャラクターが成果に反応することでモチベーションを刺激し、自発的な掃除への取り組みをサポートします。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
私たち教育ICT支援企業が、全国の小学校や自治体学習施設で、MRゴーグルやスマートウォッチを月額サブスクで安価に貸与します。機器選定・訪問設置・初期設定、ソフト更新・保守・故障交換、オンライン支援や先生向け研修まで一括対応し、現場はすぐ安全に活用できます。導入前の体験会を実施し、保護者説明資料も用意。個人情報は暗号化し、安全基準に沿って運用します。費用は台数に応じて柔軟に調整します。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
主なユーザーは小中学生7~15歳ですが、大人も利用できます。性別は不問です。掃除が苦手、ゲームや科学好きで新体験に前向きな人を対象にしています。公私立小中学校が導入主体で、清掃指導に課題の学校で需要大だと考えます。導入担当は教員・ICT支援員・管理職です。保護者や教育委員会も意思決定者です。特別支援学級や清掃に苦手意識の強い学年での活用にも適しています。放課後クラブや地域学童でも展開可能だと考えま
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
この製品の1番のウリは、掃除という義務的作業をMR体験で「楽しい学び」に変える点です。特に、AI(YOLOv11、LSTM)で学習を行い、ごみを掃くほうきの動きからリアルタイムに音楽を生成し、メロディやリズムとして反映させる仕組みが特徴です。掃除の動作が音楽や3Dキャラクターと連動することで、子供たちが自発的に楽しみながら取り組める教育効果の高い体験を提供します。
提供する製品やサービスについて、すでに存在する類似製品やサービスはありますか?
あるならばそれらと比較して優れている点(独自の価値)を教えてください。
既存の類似サービスとして、ダスキンの『掃除教育カリキュラム』や『掃育授業』があり、掃除の正しい方法や意義を教材や授業形式で伝えています。しかし、知識や意識づけが中心であり、実際の掃除行動へと結びつける仕組みは限定的です。本アイデアやMR技術と生成AIを組み合わせ、掃除の動きを音楽やキャラクターと連動させる点が独自の価値であり、掃除を「義務」から「遊びと学び」に変える革新性を持ちます。
プロトタイプを第三者に見てもらい、出た意見を踏まえて実用性を高めるためにはどのような改善が必要か、もしくは既に改善した場合はどのように改善したのか、教えてください。
物を動かすと音が鳴る仕組みは既存にもあるが、HAKUNE2は動かし方で曲調やリズムが変化し、創作体験として楽しめる点が革新的だ。MRのキャラクターも愛らしく、目の前で跳ねて喜ぶ様子にこちらも笑顔になった。小学生でも直感的に操作でき、掃除が遊びと学びに変わると思う。音と達成感が連動し、習慣化を後押しする。先生の指導負担も軽く、音楽・生活科・総合学習とも相性が良いと感じた。安全面への配慮も行き届く。
顧客となるユーザーと直接対話し、プロトタイプを改良した・もしくは改良を予定している場合はその内容を教えてください。
小学生へのデモでは、キャラクターが可愛く楽しそうとの声が多く好評でした。一方で、保護者からはVRゴーグルが視力に与える影響を懸念する意見があり、スマホやタブレットによるAR対応を検討中です。没入感の低下が課題です。今後は使用時間や距離、照度、休憩のガイドラインを整備し、学校・保護者と合意形成を図ります。医師の助言を得て実証し、ARでも学習効果と安全性を両立できる設計を磨きます。試用も提供予定です
この製品・サービスの核となる技術について、特許等を取得/出願している場合は詳細(発明者・特許番号/特許公開番号等)を教えてください。
世界のEdTeach市場は2024年に約28兆円規模へ拡大し、そのうち生活習慣教育領域は約3兆円と推定されます。日本の教育ICT市場も成長を続けており、現在は小中学校約3万校を対象とすると年間1,200億円規模が見込まれます。普及初期は10%の導入を想定し、約120億円の市場が形成されます。本サービスはMR技術とゲーミフィケーションを組み合わせ、教育現場での生活習慣教育を革新するビジネスモデルを
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
チームの多くはアンケート同様に掃除が苦手です。小学校での義務的な清掃が原因で、良い印象を持てなかったと分析しました。そこで、掃除を楽しい体験に変えるためMRを活用し、HAKUNE2を開発しました。ゲーム性と報酬で意欲を高め、達成感を可視化します。教師や保護者と連携し、安心・安全に運用します。データで成長を振り返り、学級全体の協力も促します。子どもが大人になっても続く掃除習慣の定着を長期的に継続支