このアイデアで解決したい課題は何ですか?
このアプリを使うことで、農家の方の手間や経費に見合う価格になり値付けでの損が少なくなる。また、従来の産直コーナーの値付けシステムよりも使いやすくすることで、産直コーナーの利用者を増やし、廃棄前の選択肢を広げる。さらに、消費者の観点からも納得のいく価格にすることで、より多くの野菜を購入してもらう。
これらの取り組みにより、食品ロスの減少に役立てたい。
その課題の解決のために、今までに調べたこと・実行したことを教えてください。
実際に小規模農家である祖母に、できた規格外野菜をどうしているのか、産直コーナーで困ったことはあるかを聞きに行き、売れ残りなどへの悩みがあることを知った。
また、産直コーナーの値付けのシステムも実際に見に行き、値付けで手間がかかりやすくなっていることが分かった。
このアイデアで提供する製品・サービスは何ですか?
規格外野菜の写真を撮ると、写真に映った大きさからアプリが野菜一つ一つの価格を決定する。厳密には、最初に基準の野菜を一つ撮影し、野菜の名前とベースの価格を登録すると、その野菜の輪郭から出た四角の面積と比較して他の野菜は写真を撮るだけで価格を決定する仕組みである。ただしこれは同一種類の野菜のみで、価格の登録は野菜それぞれで行ってもらう。また、手動で価格修正もでき、確定後、自動でラベルが印刷される。
その製品・サービスは、例えば「誰が」「どこで」「どのように」提供するものですか?
スーパーの産直コーナーでその地域の農家さんが、現在ある値付けのシステム「POSシステム」の代わりとして使用してもらう。
また、個人で脇道などの場所で野菜を売っている方にも値付けの方法として活用してもらう。
提供する製品・サービスのユーザーはどんな人・どんな組織ですか?ユーザーの具体像(年齢・性別・家庭環境・趣味・仕事等)を考えて教えてください
小規模農家の方で、野菜などを育てている方。年齢は高齢者まで幅広く使用してほしい。
提供する製品・サービスの一番のウリは何ですか?
小規模農家の高齢者の方にとって使いやすいものにするために、文字・タッチポイントを大きく表示し、見やすくタッチしやすくしている。また、入力では手入力が苦手な方のために、常に音声入力が使えるようにしている。
提供する製品やサービスについて、すでに存在する類似製品やサービスはありますか?
あるならばそれらと比較して優れている点(独自の価値)を教えてください。
類似製品は産直コーナーの既存の値段付けシステム「POSシステム」である。これは入力時に販売者がすべての値段を決めなければならず、また野菜それぞれを異なる値段にしたいときに手間がかかる。その点に関して我々のアプリでは、異なる値段にしたい場合でも、自分ですべての価格を決めず、且つ簡単に適切な値段を決めることができる。
プロトタイプを第三者に見てもらい、出た意見を踏まえて実用性を高めるためにはどのような改善が必要か、もしくは既に改善した場合はどのように改善したのか、教えてください。
現在は登録された野菜の大きさとの比較倍率のみで値段を決定している。しかし規格外野菜が主なので、写真からの大きさだけでなく、傷や色、見た目の美しさなども踏まえて価格を決められるように改善が必要である。また既存の大きさだけのシステムでも、キュウリなどの曲がった野菜で面積を正確に比較するための改善も必要である。
顧客となるユーザーと直接対話し、プロトタイプを改良した・もしくは改良を予定している場合はその内容を教えてください。
高齢者の方にとってより使いやすくするために、楽々スマホのボタン配置や色使いを参考にしてUIを改良する予定である。
全体を振り返って、このアイデアを思いついた背景と課題解決に向けた思いを教えてください
メンバーリーダーの祖母が小規模農家であり、高専プロコンがきっかけで規格外野菜についての話を聞いたところ、自由に値段が決められる産直コーナーの存在を知った。祖母は、なんとなく同じ量の野菜一袋を全て同じ価格にしており、値付けで損をしやすくなっていると思い、祖母を助けたいという思いから開発を始めた。このアプリが多くの人に広まり、便利さや興味で産直コーナーの利用が増えて、食品ロス削減に役立てば良いと思う。